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過去の事例から東洋医学を学習し直す(シリーズ2)
過去のカルテを見ていると、「ああ、あのとき、こうしておけばよかったな」と反省したり、後悔したりすることが多々あります。
(カルテ2)
思い出深い患者さんです。胆嚢癌ターミナルの方でした。癌性疼痛があり、モルヒネを使用していたのですが、NSAIDやモルヒネを使っても坐骨神経痛(これは本人が言われていたことです)が取れないということで、人の紹介で来院されました。癌原発部の痛みは治まっていたのですが、なかなか下肢の痛みがよくならないと訴えられていました。骨転移の可能性があるため、検査とモルヒネの増量を勧めましたが、モルヒネをこれ以上増やすことに対して抵抗がおありのようで、なかなかこちらの言うことを聞いてくれません。
当院は完全な古典的な東洋医学しかやらないクリニックなので、検査器機は一切置いておりません。よって、なぜ痛みが起こっているかをはっきりと突き止めることはできないのです。
本人さんが、東洋医学で痛みを取ってくれと強く希望をされるので、やることにしました。
ただ、問題があって、患者さんの家は当院からかなり遠いため、ちょっとやそっとで来れそうもないということです。
昔当院のグループに「夢ごこち」という鍼灸院がありました。そこが、当院と患者さんの家との中間点に位置するため、こちらの仕事を終わった後に、出張という形で、そこで治療をさせてもらうこととしました(私自体は鍼灸院で施術をして、お金が取ることが制度的にできないため、ボランティアです)。
その方に鍼を行っていくと、その場で痛みが和らいできました。初回が終わって下肢の痛みが半分ぐらいになったと喜ばれていました。
2回目の治療前には「やはり痛いがちょっとは楽」といわれます。治療に反応はするが、すぐに元に戻るパターンですね。
この方は効き目が結構いい人で、3回、4回と治療をしていくと痛みが徐徐に良くなってきて、6回目には痛みはあるものの自制内におさまってきました。
ただ、いつまでもこちらのボランティアにするわけにいかず、痛みがおさまってきたので、当院に来院してもらい継続治療にしようということになりました。
当院まで三十キロぐらいの移動距離があって体力的にもしんどいかなとは思いましたが、痛みもさほどなく、家族と一緒に来られて同じような治療をすることができました。「元気になった」とうれしそうに帰られたまでは良かったのですが、その次の日に突然亡くなられたのです。
死因も聞いていますが、個人情報のこともあり、伏せておきます。
(当然、鍼治療の事故ではありません。この方におこなった治療は手足に1番鍼を浅く刺すというものですので)
「無理をさせて、こちらに来させたのがよくなかったのかも・・・」「あの場所でやってあげていれば、もっと長生きさせてあげられることができたかも・・・」と落ち込んだりもしたのを今でも覚えています。
家族の方は『末期癌でしたし、痛みもあまりなく逝ってくれたのでよかった』とは言ってくれたものの、自分の中で釈然としない感じは残りました。
世の中には「針で癌を治すことができる」と言われる先生もおられると聞いたことがあります。私はまだ、とてもそこまでの技量がないので、そういうのがあれば学んでみたいものです。
しかし、人の寿命まではいかに東洋医学といえども、そう簡単に伸ばせるものではないです。やはり、限界があるのです。この症例は、そこをわかったうえで、治療に取り組まなければならないという教訓です。
ただ、結論として、次のことは言えます。

 一般的に行われている鍼で緩和ケアは十分行っていけるし、既存の緩和ケアの中に積極的に取り入れるべきなのではないか。

 いまでも、そう思っています。

あえて、この症例をここに載せたのは、現在、在宅の鍼治療が少しずつ増えているようで、中には末期癌に対して鍼治療をすることもあるでしょう。このブログには若い針灸師さんがたまに覗いてくれるようですので、末期癌ではたまに元気そうに見える人でも突然状態が悪くなったりすることがあるため、その辺のことを念頭において取り組んで欲しいと考えて書いたものです。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

【2009/09/16 17:03】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
Re: 渡部昇一さんと東中野修道さんの対談です
> 戦時中の事件の虚構性がよくわかる対談です。
>
> 政権交代になり、大変な事態になりましたね。

民主党のような左翼政権で、外国人地方参政権やアメリカとの同盟弱体化など、国が揺らいでいくのは残念で仕方ありません。
一市民がどうあがいても状況は変わりませんが、自分のなすべきことをきちんとやることで日本のアイデンティーを守っていこうと思っています。
【2009/10/02 12:30】 URL | yutapon #-[ 編集] | page top↑
渡部昇一さんと東中野修道さんの対談です
戦時中の事件の虚構性がよくわかる対談です。

政権交代になり、大変な事態になりましたね。
【2009/09/18 01:44】 URL | Mk #-[ 編集] | page top↑
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