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鍼灸は中医理論に頼らず、独自理論の構築を
『医道の日本』のバックナンバーをパラパラとめくっていると、2009年5月号に、世界鍼灸学会連合会事務局員の譚源生という人が「鍼灸の発展を考える日中韓会議」講演録にて面白いことを言っているのに目を止めました。
要約すると「鍼灸医学の欠点は中医理論を用いて鍼灸を行っていることだ。湯液の診断学や基礎理論をそのまま鍼灸に無理やり当てはめているのが問題」ということです。
中国人でも、こういうわかっている人がいるのだなということに改めて感心しました。まさにその通りだと私も思います。
先日、昔お世話になった北海道の名針灸師・吉川正子先生のお弟子さんからの紹介で患者さんが来院されました。そのお弟子さんの治療で脳挫傷の後遺症がだいぶよくなったという方でした。素晴らしいなと感心したと同時に、吉川先生は中医学を中国の先生などから学ばれて中医学で治療をされておられたのですが、なかなか効果が現れないので、先生独自の治療法を開発されておられたことを思い出しました。
私の師匠も数年前、中国の医科大学に学術交流をしに行った際、教授たちが治せなかった患者を目の前で治すよう言われ、ご自分がされている経絡理論で患者の症状を緩和させて、彼らが驚嘆したということを言われておられました。
もちろん、中国には現代中医学のカテゴリーに入らず、独特の治療法をされておられ、驚異の治療をされておられる老中医や中医師がおられるので、やはり底力はすごいです。
この記事を見られて、「いや、中医鍼灸こそが王道だ」と言われる方もおられるでしょう。いいんです。結果的に患者さんが良くなれば、なんでも構わないと思います。とにかく、患者さんがよくなるものが一番です。

ただ、鍼灸を学ばれて、なかなか伸び悩んでおられる針灸師や医師の方にアドバイスしたいのは、
「鍼灸は経絡を治療する道具である。現代中医学は湯液の理論を丸写しにしているため、臓腑にのみ注目してしまい、
経絡を忘れている。経絡を用いながら、臓腑の治療ばかりしていては良くなるのに時間がかかる。経絡を治療するのだから、“経絡を良くする”ことができれば、自然と臓腑も良くなる」
ということです。
つまり、臓腑そのものを治療することに関しては、鍼灸は湯液にはかないません。そうであるにも係わらず、臓腑を治そうとしている。そうではなく、経絡は臓腑にまとっているのだから、経絡を治せば臓腑は自然と治ります。だから、私は針灸治療で臓腑弁証は基本的にやりません。経絡を整えるだけ。それで、臓腑の調子は良くなっていきます。そういうものです。
そもそも湯液は経絡を治療することに関しては、鍼灸にはかなわないのです。
よく言われる「鍼灸は外から体を治し、湯液は内から体を治す」という本来の意味は、そこにあります。
当たり前のようですが、意外とそこが盲点になっています。そこを越えると、また世界が開けてくるでしょう。
徒然なるままに書いてきましたが、まあ、隠遁者のたわ言です。軽くスルーしちゃってください。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

【2009/12/15 13:19】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
<<今年もあと少しですね。 | ホーム | エキス漢方の使い方>>
コメント
そうですね
まったく同感です。こちらもご参考まで。
【2009/12/15 17:33】 URL | Mk #-[ 編集] | page top↑
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